著者:パブロ&セシリオ🇪🇸 翻訳:ルナ🇯🇵
取材時期:2024年3月上旬
はじめに
今日は先日発表された久保建英の契約延長について、地元民のラレアルサポーターに取材してきた内容を皆にお届けする!
“𝗦𝗲𝗴𝘂𝗶𝗿 𝗰𝗿𝗲𝗰𝗶𝗲𝗻𝗱𝗼 𝗱𝗲 𝗹𝗮 𝗺𝗮𝗻𝗼”#Take2029 | #WeareReal pic.twitter.com/0IRY1LRn1Q
— Real Sociedad Fútbol (@RealSociedad) February 12, 2024
彼らは俺たちに何を話してくれたのか。
先にざっくりとした結果を伝える。
取材に協力してくれたほぼすべての人がハッピーだが複雑だという言葉を残した。
現地のラレアルサポーターは今回の契約延長のどこに喜びを見出し、そしてどこに複雑な感情を抱いたのか。
気になる方は是非最後まで見て言ってほしい。
今回は取材に協力してくれたラレアルサポーターの中で印象的だった3人をピックアップし、その取材内容を皆にお届けしようと思う。
1人目:バスクの同僚
まずは一人目
こいつは俺達の同僚でバスクを拠点に仕事をしている。
幸運にも道中で出会うことが出来たので巻き込むことにした。
彼はバスクの血が展開するフットボールにとりつかれて以降ずっとここで生き続けてる。
そんな彼に今日俺達が聞きたいのは久保の契約延長についてだ。
この内容についてどう思う?
両者にとって得の多い契約になったね。
特に久保はメリットしかないだろう。
契約年数は延長されたけど解除金は据え置きっていうのが久保にとってはとても大きい。
旅立つときの足枷にはならない。
既に彼はワールドクラスの選手だけど、これからもさらに成長しバロンドールを争う選手になれる可能性を持った選手。
だけどそれは絶対に約束された未来ではなく、伸び悩んで大成できないというネガティブな未来が待ち構えている可能性だってもちろんある。
多くの選手たちはそういう不安を抱えてプレーする。
そんな時に心の支えになるのは契約年数の長さ。
契約年数が長いと心に余裕が生まれる。
仮に成長ロードから弾かれて大成できなくてもここで長くフットボールをプレーできる、という安心材料を持った状態でプレーできるからね。
心に余裕が生まれるとエゴの抑制も上手くいく。
結果、視野も広くなりプレー選択肢も増える。
そういう意味でこの契約延長は久保にとってとてもメリットがある契約になったと思う。
昨シーズンはCL出場権を確保した。そして今年はエースとしてチームを牽引している。
この功績に対する感謝の気持ちと彼が将来進路を選ぶときの足枷になりたくないという気持ち。
ラレアル側が待つ二つのリスペクト精神がこの契約内容に表れているように思うよ。
解除金の設定金額についてはどう思う?
契約解除金はおよそ6000万€(約97億円)で前契約時から据え置きだと言われているね。
僕的にはこの価格は絶妙だと思っている。
有望な選手は若ければ若いほど、そして契約年数が長ければ長いほど過大評価と言ってもいいレベルの値札を付けるのがフットボールビジネスの定石だ。
でも久保に対してついている6000万€という価格は彼の将来性と今の実力を正確に反映された価格だと思う。
セシリオ達も久保のプレーを毎試合見てるとのことだけどこの価格設定についてどう思ってるの?
移籍価格が高騰しまくっている近年で見ても決して安くない価格やな。
でも、久保のプレークオリティの高さ、22歳というこれからも成長が見込める年齢
Take Kubo nearly adds a second for @RealSociedadEN!
He's denied by @kepa_46 🧤#RealMadridRealSociedad #LALIGAEASPORTS #LALIGAHighlights pic.twitter.com/3bvRr0Ifnl
— LALIGA English (@LaLigaEN) September 17, 2023
ほんでこの22歳にしては経験が豊富過ぎる点を鑑みたら6000万€はビッグクラブにとっては決して高くない価格とも言える。
同僚の言う通り絶妙の価格設定や。
この価格設定が絶妙と感じられるほど、俺達3人とも今シーズンの久保のプレーに少なくとも6000万€以上の価値を感じているというわけなんだわ。
オーケー。
最後の質問だ。
最後は未来について尋ねる。
仮に久保が来シーズンも契約通りここに残るとして、彼にどのような仕事を望む?
正直に言うと彼がここでやれることはもう少ないと思う。
他のサポーターには言わないでね。
昨シーズンは負けない戦いを続け、上位争いを繰り広げ、最後にはCLを獲得するという濃厚なシーズンを過ごす経験をした。
そして今年はヨーロッパ最高峰の舞台のチャンピオンズでプレーした。
彼はラレアルに来るまでこの国以外の強豪クラブと戦う機会ってほとんどなかったよね。
初年度にうちで数試合フレンドリーをやって以来やと思う。
だよね、去年はユナイテッドと、そして今年はCLでインテルやパリとも戦った。
その間久保は、僕達のラ・ロハにも選出されるレベルの選手と共にプレーし、成長を続け遂にはチームの頂点に行き着いた。
このようなリーグやカップでの過ごし方は彼が4シーズン戦ってきたどのチームでも経験出来なかったことだ。
このラレアルというチームはビッククラブに行くための準備をするには最高の環境だったと言える。
彼はこの2シーズンでここで得られるほとんどの成長要素を吸いつくしたと僕は思うよ。
もちろん上に行くことだけが正しい行為というわけではないし、このラレアルというチームでレジェンドとしてキャリアを形成するっていう選択も素晴らしい選択だよね。
一流のフットボーラーしか許されないことだよ。
彼が本当に契約通りここに残り続けるって言ってくれるなら僕は最高にハッピーさ。
オーケー、十分だ。ほんぐら。
あと今回の取材内容はまもなく俺達の著作物となって世に放たれるからこっちで記事にはするな。
報酬は?
ラージョの観戦チケット
マドリーちゃうんかい!
お次は年季の入ったおじさんサポーターのインタビューだ。
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