著者:パブロ🇪🇸 翻訳:ルナ🇯🇵
スペイン代表の特徴
今大会のスペイン代表ことラ・ロハは、アンダーカテゴリーの監督として素晴らしい成績を収めたルイス・デ・ラ・フエンテの元でボールを保持してパスを回すお馴染みのフットボールを展開する。
特殊なバグが発生しない限り、伝統的な4-3-3を使い、ピッチ中央にロドリやペドリといったボールの扱いが世界最高レベルに上手い選手達を集めて、ボールを回しながらゴールを目指す。
エラーを毎秒のように吐くこのスポーツだが、このチームは極めてエラー数が少ないチームであり、非常にバランスの取れた良いチームであると言える。
長所の枠でも後述するが、このチームは組織力があるだけでなく、単独で状況を打開できる破壊力を持った選手も複数名在籍している。
ラ・ロハの伝統的なフットボールが通用しなかった場合はそれらの選手たちを頼りにして試合を進めることになるだろう。
マドリディスタの俺から一言付け加えさせてもらうと、このチームのキーマンがバルセロナの選手であることがめちゃくちゃ悔しい。
それからマルコ・アセンシオがメンバーに選ばれなかったのも残念。
久しぶりに彼を自分のチームの選手として応援したかった。
フォーメーション
フォーメーションは伝統的な4-3-3
両翼には突破力のあるヤマルやニコが陣取り、その真ん中に器用ストライカータイプのモラタやオヤルサバルを配置する。
ピッチ中央には世界最高のMFロドリ、それから奇術師のペドリが配置されボールを的確な場所に送り込む
バックラインにはレアルマドリーという世界で最も強いクラブに在籍している俺たちのダニ・カルバハルとナチョ・フェルナンデスがいる!
これだけで相当なアドバンテージだ。
CLを戦い抜いた疲労が少々不安だが、俺たちの子供たちならやってくれる!
キーパーも素晴らしい選手が選ばれた。
レミロ
ラヤ
ウナイ・シモン
3人とも世界最高とまではいかないにしても、シーズンを通して素晴らしい活躍してクラブの勝利に貢献し続けてきた超優秀なゴールキーパーたちだ。
何の不満もない。
長所
このチームの強みは監督が選手の特性を理解していること。
ルイス・デ・ラ・フエンテ監督がこの10年間で残した成績は素晴らしい。
2015年ではレアル・ソシエダのミケル・メリノらと共にU19欧州選手権優勝。
2019年ではパリサンジェルマンのファビアン・ルイスらと共にU21欧州選手権優勝
そしてみんなもご存じ東京五輪では決勝でブラジルに敗れたものの、日本との死闘を戦い抜いて銀メダルを獲得している。
このような輝かしい功績を共に作り上げた選手達が今大会のメンバーに多く存在しているため、選手との関係性の構築は既に済んでいると見ていいだろう。
「選手の特性を理解する」という監督の役割を甘く見てはいけない。
どれだけ優れた戦術や情熱を持っていたとしても、自分の子供たちのことを知らなければ勝負にならない。
今大会のラ・ロハのもう一つの強みは、パスで崩しきれなかった時のオプションを用意できていること。
行き詰った状況を打開する火薬がこのチームにはある!
着火剤の役割を担うのはアトレティック・クルブのニコ・ウィリアムズやラミン・ヤマルなどだ。
相手が我々のフットボールスタイルを封じてきたときは、突破力と爆発力のある彼らが先陣を切ってゴールに向かって迫力のあるプレーを魅せてくれるだろう。
短所
短所は長所で話したオプションの数が多くないこと。
怪我などでヤマルなどが離脱してしまった場合は、彼の代わりを努められる選手が存在せず、パスサッカーを封じられたときは屈辱的な状況に陥ってしまう可能性がある。
それから、これは毎年そうだが、決定力100点満点のストライカ―がいないこと。
俺たちは何十年この問題と向き合わなければならないのか…。
代表メンバー
GK
日本語の氏名 | チーム名 | 英語の氏名 |
---|---|---|
アレックス・レミロ | レアル・ソシエダ | Alex Remiro |
ダビド・ラヤ | アーセナル | David Raya |
ウナイ・シモン | アトレティック・クルブ | Unai Simon |
DF
日本語の氏名 | チーム名 | 英語の氏名 |
---|---|---|
アレハンドロ・グリマルド | バイエル・レバークーゼン | Alejandro Grimaldo |
アイメリック・ラポルテ | アル・ナスル | Aymeric Laporte |
ダニ・カルバハル | レアル・マドリード | Dani Carvajal |
ダニエル・ビビアン | アトレティック・クルブ | Daniel Vivian |
ヘスス・ナバス | セビージャ | Jesus Navas |
マーク・ククレジャ | チェルシー | Marc Cucurella |
ナチョ・フェルナンデス | レアル・マドリード | Nacho Fernández |
ロビン・ル・ノルマン | レアル・ソシエダ | Robin Le Normand |
MF
日本語の氏名 | チーム名 | 英語の氏名 |
---|---|---|
アレックス・バエナ | ビジャレアル | Alex Baena |
ファビアン・ルイス | パリ・サンジェルマン | Fabian Ruiz |
フェルミン・ロペス | バルセロナ | Fermin Lopez |
マルティン・ズビメンディ | レアル・ソシエダ | Martin Zubimendi |
ミケル・メリノ | レアル・ソシエダ | Mikel Merino |
ペドリ | バルセロナ | Pedri |
ロドリ | マンチェスター・シティ | Rodri |
FW
日本語の氏名 | チーム名 | 英語の氏名 |
---|---|---|
アルバロ・モラタ | アトレティコ・マドリード | Alvaro Morata |
アジョセ・ペレス | レアル・ベティス | Ayoze Perez |
ダニ・オルモ | RBライプツィヒ | Dani Olmo |
フェラン・トーレス | バルセロナ | Ferran Torres |
ホセル | レアル・マドリード | Joselu |
ラミン・ヤマル | バルセロナ | Lamine Yamal |
ミケル・オヤルサバル | レアル・ソシエダ | Mikel Oyarzabal |
ニコ・ウィリアムズ | アトレティック・クルブ | Nico Williams |
注目選手
今回みんなに注目してほしい選手はニコ・ウィリアムズ
アトレティック・クラブに在籍しているニコだが、同じチームにイニャキ・ウィリアムズという兄がいる。
兄のイニャキも素晴らしい選手で、23/24シーズンでは12ゴールを記録している。
(左イニャキ 右ニコ)
この兄弟に共通している点は脚の速さ。
めちゃくちゃ速い!
ニコがトップチームに上がってきた2021年に彼のプレーを見た印象としては、「兄同様とても身体能力が高く、脚の速いプレイヤー」だった。
だがニコには兄にはない素晴らしい才能を隠し持っていた。
それは両足を使えるということ!
彼の利き足は右だが、逆足である左も利き足と遜色ないクオリティを誇っている。
この特性により彼は様々な選択肢をもってプレーできるようになった。
自慢の脚を使って縦突破はもちろん大得意。
これに加えてカットインから味方選手と連携してゴールを目指すプレーもできる。
今までは、21歳という年齢もあり経験不足で視野がそこまで広くないことが欠点とされていたが、23/24シーズンではリーグで11アシストを記録。
この欠点を改善されつつあると言っていい。
このような才能、爆発力をもった選手はこのラ・ロハにおいて非常に希少性が高い。
長所の枠で述べたように、マンネリ化した時には彼の力を使って状況打開が期待される。
ニコ・ウィリアムズ、そしてヤマルというウィングは今までのラ・ロハにはいなかったクオリティを持つプレイヤーだ。
彼らがラ・ロハにどのような風を吹き込んでくれるのか。
是非ここに注目してほしい!
同グループ情報
国名 | FIFAランク | EURO出場回数 |
---|---|---|
スペイン🇪🇸 | 8位 | 8大会連続12回目 |
国名 | FIFAランク | EURO出場回数 |
---|---|---|
イタリア🇮🇹 | 9位 | 8大会連続11回目 |
国名 | FIFAランク | EURO出場回数 |
---|---|---|
クロアチア🇭🇷 | 10位 | 6大会連続7回目 |
国名 | FIFAランク | EURO出場回数 |
---|---|---|
アルバニア🇦🇱 | 66位 | 6大会連続7回目 |
対戦カード
試合日 | 節 | カード |
---|---|---|
2024/6/16(日) 1:00 | 第1節 | スペイン🇪🇸 vs クロアチア🇭🇷 |
2024/6/20(木) 4:00 | 第2節 | スペイン🇪🇸 vs イタリア🇮🇹 |
2024/6/25(火) 4:00 | 第3節 | アルバニア🇦🇱 vs スペイン🇪🇸 |
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