ニューカッスル買収問題解説 後編
著者:アルフレッド🏴 翻訳:ルナ🇯🇵
やあぼくだよ!
今日はニューカッスル公演最終幕
クラブ買収問題後編を皆にお届けするよ!
まずは前編のおさらいからだ。
第12幕のおさらい
2020年4月14日
PIF、PCPキャピタルパートナーズ、ルーベンブラザースこれら3社から成るコンソーシアムにニューカッスルユナイテッドが買収されるというニュースが飛び交った。
Owners’ & Directors’ Testは最終段階に入っており、まもなく買収が成立する。
というタイミングでカタールの放送局であるbeIN Sportsが待ったをかける。
その理由は、カタールはサウジと地政学的に緊張状態にあったことと、過去にはbeIN Sportsのコンテンツを違法でサウジ国内に流していたこと。
これに加えてAmnesty Internationalも、この買収はサウジの人権問題を覆い隠す取り組みの一環である
とこの買収計画への懸念を表明。
そして2020年7月30日
コンソーシアムはプレミアリーグがこの買収を長期に渡って延期し続けたことにより、買収計画を維持することが困難になったため、ニューカッスルを買収するに至らなかったと声明を発表。
というお話だった。
板挟み状態のプレミアリーグ
プレミアリーグがこの取引の決定を延期し続けた理由は、PIFとサウジアラビア政府との間に関連性がないことを示す証拠が不十分であったからだとされている。
買収が承認されればサウジアラビア政府がニューカッスルユナイテッドの影のオーナーとなる可能性を懸念し、彼らの買収計画に対して首を縦に振らなかったんだ。
こうなったらこうなったで、この計画について好意的だったニューカッスルサポーターやその他のフットボールファンはプレミアリーグに対して強く反発した。
板挟み状態のプレミアリーグも気の毒だw
買収成立のために奔走するサポーター
ニューカッスルユナイテッドのサポーターによって構成されるニューカッスル・ユナイテッド・サポーターズ・トラスト
通称NUST。

このメンバーの内97%は今回の買収計画に賛成していたという。
NUSTはプレミアリーグの対応に怒りを露わにし、プレミアリーグの組織としての透明性の欠如と誠実さを非難した。
さらに、NUSTは今回の買収計画破談に対して、政府の調査を求める署名活動を開始し、11万以上の署名を集めたんだ。
NUSTのこの活動は、今までプレミアリーグのクリーン性に疑念を抱いていたフットボールファンや数十人の英国政治家の心にも火が飛び移り、プレミアリーグに対して、今回の取引が破断するまでのプロセスの説明を求める声がヨーロッパを中心に世界中へ広がった。
日本でもこの活動は取り上げられたんじゃないかな?
そして、驚くべきことに英国首相であったボリス・ジョンソン氏もこれらの想いを支持し、なぜこれほどの遅れが生じたのか明確にする必要があるとプレミアリーグに声明を出すよう求めた。
https://www.skysports.com/football/news/11678/12045046/newcastle-boris-johnson-backs-calls-for-premier-league-statement-on-failed-takeover
sky sportsの記事
めちゃくちゃ大事になっちゃったよw
いや笑いごとではない!!!
事はこれだけでは収まらないんだ。
問いただされ続けるプレミアリーグ
買収が成立しなかった事に対して納得できないニューカッスル側は、プレミアリーグが不確かな根拠をもとにサウジアラビア政府とPIFは別個の組織ではないという決定を下したことや、健全な市場を妨害する反競争的な行動を行ったということを理由に、2020年9月と2021年4月にプレミアリーグを起訴した。
「Hey!Mr! 自分ら政治とスポーツごちゃまぜにしてもうてますやん!そこはちゃんと別の視点で判断してください!ほんであなたたちのその決断はフェアネスの精神を失ってませんか?スポーツは競争してなんぼでしょ!あっちのオイルマネーはオッケーでこっちはアウト?それは納得できまへん!」みたいな感じかな。
さらに2021年7月16日には、ニューカッスル・ユナイテッドのファン約300人がロンドンを訪れ、ダウニング街とプレミアリーグ本部の前で抗議活動を行った。
終いには2021年9月29日
セント・ジェームス・ホールディングスや、ニューカッスル・ユナイテッド、プレミアリーグの代表たちが集められ、聴聞会が開かれた。
しかもインターネット上で公開された状態でね。
https://www.chroniclelive.co.uk/sport/football/football-news/newcastle-united-cat-case-21735144
chronicleliveの記事
この聴聞会は世界の50カ国の人々が見たという。
その場では、プレミアリーグがbeIN Sportsとの関係性を考慮して買収を阻止したのではないか、などの話し合いがなされた。
このように、PIFによるニューカッスル買収計画が破談になって以降、組織の透明性を疑われているプレミアリーグ側にとってはかなり辛い日々が続いたんだ。
隣国との和解?
そんな中、遂に来ました聴聞会が開かれた一週間後の10月6日!!
サウジアラビアが自国でのbeIN Sportsの放送禁止を解除したと報道された。
あからさますぎる!!!
PIFによるニューカッスルユナイテッドの買収が成立しなかった主要な理由として位置づけられていた
カタールbeIN Sportsの放送問題。
この問題を解決するための妥協案として、放送禁止の解除を行ったのだと思われる。
この報道がなされた後、メディアやファンの間では、この妥協案はPIFの買収計画が成功したことを意味する!!!って大騒ぎになった。
結末
そして、翌日の2021年10月7日
案の定と言うべきか、PIFを含んだコンソーシアムによるニューカッスル・ユナイテッドの買収が正式に行われた。
プレミアリーグは「サウジアラビア王国がニューカッスルユナイテッドを支配しないことを示す法的拘束力のある保証を受け取った」と発表した。
なんやそれって感じだよね。
サウジ・ニューカッスル側には、その証拠があるなら初めからそれを出しとけよ!って言いたいね。
ほんでbeINもサウジで放送できるようになったらゴーサイン出すんかい。
僕たちは何を信じればいい?
どれをクリーンだと認定すればいいんだ?
後日談
この取引が成立して以降も色々あったね。
2021年10月12日には、PIFによる買収取引成立に伴い、ニューカッスルを除くプレミアリーグ19クラブが緊急会議を開催。
この会議では、買収を承認したプレミアリーグの決定に対して怒りの声が上がった。
それから、会議から一か月後の2021年11月18日には、プレミアリーグに所属するクラブがニューカッスルの経済力を制限するために、プレミアリーグの財務規制を強化することを投票によって決定された。
最終的に、プレミアリーグ会長であるゲーリー・ホフマンはこのはちゃめちゃになった買収問題に対する責任を取る形で2022年1月末に会長の座から降りることとなった。
このような事が起こってから今日に至るまで様々な組織から事実と憶測が混じった言葉が飛び交った。
PIFは結局のところサウジアラビアの管理下にあるとか。
この件についてプレミアリーグに対してイギリスの高官たちが圧力を駆けて取引を成立させたとか。
何が正しいかどうかは僕には判断できない。
そしてこの問題はこれからもまだまだ続いていくんだ。
調べたら調べるだけ出てくる。
だからこの件に関する解説はホフマン氏が会長を辞任したところでピリオドを打とうと思う。
僕がニューカッスル側にお願いしたいことはただ一つ
ブリティッシュフットボールを壊さないでほしいということだけさ。
以上、ニューカッスル・ユナイテッド買収問題の解説でした!
おわりに
いかがだったかな。
今回は今まで敬遠していた非常に複雑な問題について取り上げてみたよ。
退屈じゃなかったかな?
そして僕は皆に上手く伝えられていたかな?
専門的になりすぎると勉学に励んでるみたいな感覚になるよね。
専門用語が飛び交いすぎて正確な説明ができそうにないと思ったところは端折りながら作ったから、この件について0から100の全てを知りたいという方は申し訳ないけどご自身で調べてみてほしい。
調べるときは英語で調べることをお勧めするよ。
情報がたくさん出てくるはずさ。
でも、専門用語の外国語がいっぱい出てくるからマジで覚悟しててw
そんな面倒くさいことやってられないって人はこれからの僕らの活動に期待して次回公演を待っていてほしい!
今回のように、みんなにフットボールクラブの過去を掘り下げてその魅力を伝えることが出来るのは、100年以上の前の歴史や情熱を今日まで継承し続けてくれた人々や、それを世間に公表してくれるクラブやメディア、個人発信者の方々がいてくれるからだね。
彼らに対して感謝を忘れないようにしよう!
彼らがいなければ僕たちは今この瞬間に起きている事象にしか興奮することができないわけだからね。
勝った!
負けた!
ゴール!
これだけではいずれ刺激に慣れて飽きてしまう。
長い期間楽しみ続けるためには深みが必要なんだ。
歴史や情熱を運んできてくれた先人たちにみんなでほんまぐらしあすと叫ぼう!!
というところで今回のPIFによるニューカッスル買収問題の解説、そして13回にわたって行われたニューカッスル・ユナイテッド公演に幕を下ろそう。
今日も最後まで見てくれてほんまぐらしあす!
また次の公演で、ちゃお!
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