ハーヴィー曹長の泥沼脱出大作戦
著者:アルフレッド🏴 翻訳:ルナ🇯🇵
やあみんな!
今日はニューカッスルユナイテッド公演第5幕
キーガン物語だよ!
救世主キーガン
ここでキーガンの登場なんだ!!!
知らないなんて言わせないよ。
ブリティッシュフットボールを好きな人がケヴィン・キーガンを知らないなんて罪だ!!
と言いたくなるくらい彼はすごいんだ!
僕の最推し(ニューカッスル内では)
最初に、彼がニューカッスルにやってくるまでの経歴をサクッと紹介するね。
1970年代にはリヴァプールで点を取りまくり、リーグタイトルを獲得。さらにはクラブを初のチャンピオンズカップ優勝に導いた。
すごい!
でもこれだけじゃない。
イングランド人は国外へ移籍することがほとんどなかったあの当時にドイツの名門ハンブルガーSVに移籍。
活躍が懸念される中、クラブをブンデスリーガチャンピオンにまで導いた。
やばいでしょ?
そしてなにより
彼はバロンドールを獲得したプレイヤーなんだよ。
しかも2年連続ね。
フットボール好きとしては知っていないとまずい理由がここにあります。
母国への帰還
国内でも国外でも大活躍して世界最高の称号を手にし、フットボーラーとしてはこれ以上にないくらい素晴らしいキャリアを築いたキーガン。
そんな超超超一流プレイヤーである彼が、1980年にイングランドへ帰ってきた!
一度サウサンプトンを経由し、PFA年間最優秀選手賞を獲得するほどの活躍を魅せるんだけど、監督との仲が最悪になってしまい最終的にサウサンプトンを退団。
その後、1982年に2部のニューカッスルユナイテッドに入団した。
キャリア最終盤だからとはいえ、なんで世界最高のプレイヤーがよりにもよって2部のクラブに!
みんなはそう思うはずさ(断定)
安心して、今からその理由を説明するから。
家族の意思を継いだ決断
実はね、彼の父と祖父がニューカッスルユナイテッドの大ファンだったんだ!
キーガンは幼少期から父や祖父から、この劇場でも登場したヒューイ・ギャラハーやジャッキー・ミルバーンなどのクラブレジェンドについて色々お話してもらっていたらしく、父は息子が白と黒のストライプ、つまりはニューカッスルユナイテッドのユニフォームを着てプレーすることを望んでいたそうだ。
そしてキーガンにも、「いつか自分はニューカッスルでプレーするんだろう」という直感があったらしい。
すごくスピリチュアルだけどなんかかっこいいよね。
キーガンはある種の心のクラブとも呼べるニューカッスルユナイテッドを助けるために移籍し、バロンドールを獲得したその力を容赦なく振るった。
在籍2年目の1983-84シーズンでリーグ戦27ゴールを決めてチームを昇格へと導いた。
圧倒的だった。
彼はやはり世界最高のプレイヤーだった。
昇格を決めた後、彼はチームを去り、選手キャリアにピリオドを打った。
Fin.
短いw
でもかっこよすぎでしょw
漫画の主人公過ぎる!!!
このようなミラクルが起きたのは偶然じゃないよね。
これはニューカッスルユナイテッドが、今までみんなに紹介してきたような魅力的なヒストリーを、何十年もの間積み上げ続けてきたからこそ起きた出来事だ。
だからこれはニューカッスルユナイテッドが自らの手で引き起こした必然的なミラクルだったと僕は思う。
ここで、キーガンについて面白い情報をひとつ発表するよ。
ニューカッスルユナイテッドのメンバーとして、最後の試合が終わった後、彼はピッチの中央に着陸したヘリコプターに乗り込んで退場したんだよw
これがケヴィン・キーガン
どうみんな。
最高に主人公でしょ!
この時代の選手ならプレー映像なども残ってると思うから世界最高のフットボールプレイヤーである彼のプレーに興味を持ったら是非検索してみてね!
みんなもキーガンのファンになろう!
話をニューカッスルに戻そう。
英国史上最高級の宝石
主人公のキーガンによる活躍で、1部昇格を果たし、同時に主人公を失うことになったニューカッスル
彼らは1部のクラブに必死に食らいつきながら中位をキープしていた。
このときにクラブの柱となったのはユースから上がってきたポール・ガスコイン。
彼はイングランドフットボール史上最も優れた才能を持つと言われた天才だよ。
後にPFA年間最優秀若手選手賞にも選ばれるこの才能にはあのジャッキー・ミルバーンも褒めることしか許されなかったみたい。
彼を褒めたのはミルバーンだけじゃない。
モウリーニョ
ルーニー
リネカー
チャビ
ランパード
そしてアラン・シアラーまでもが
彼の才能を絶賛しているんだ。
はいはいはいはい
知ってる名前いっぱい出てきたね!
ちょっと心躍ったんじゃない?
そんなたくさんの有名人から賞賛されるガスコインの活躍もあって、クラブは中位をキープすることができていたんだ。
しかし!!!!
ここまでの才能を持ったプレイヤーを中位を定位置にしているクラブが保持し続けるのは無理がある。
そこで登場するのがこの男!!!!!
皆もご存じアレッッッッックス
ファアアアアアアアアガソン!!!!
いぇええええあああああああ!!!!
1988年、ブライアン・ロブソンの後継者を探してたアレックス・ファーガソン監督はガスコインに声をかけ、マンチェスターユナイテッドに移籍することを約束させたらしいんだ。
でも、休暇中のファーガソンに届いた知らせは「ガスコイン、スパーズへ」だった。
宝石を売却した代償
移籍金は当時の英国最高金額の220万ポンド。
ファーガソンにとってはたまったもんじゃない出来事だけど、最悪だったのはニューカッスルさ。
これだけの高額な移籍金をもらってもガスコインが開けた穴を埋めることは不可能。
彼はそれだけの才能だった。
クラブは揺れに揺れ、サポーターの不満を招いた。
これはニューカッスルにはどうすることも出来ない問題だったから同情しちゃうね。
サポーターだってこれは誰かが止められる問題ではないと分かってる。
何時かはこのクラブを去るかもしれないと強制的に思考させられるほどの圧倒的な輝きだったからね。
それでも不満の声を上げずにはいられない。
さらには理事会の支配権をめぐる争いも起こり、その影響はすぐにピッチ上で明らかとなる。
どうなったか。
ニューカッスルユナイテッドはスパーズにガスコインを引き抜かれた次のシーズンで20位で終える。
最下位。
降格さ。
これはね
マジでキツイ
チームで一番優秀だった選手を引き抜かれて最下位はマジでキレそうになるし、希望も見いだせなくなる。
そしてこの流れはまずい。
今までのニューカッスルユナイテッドは良い時期が続くと必ずと言っていいほど激しい暗黒期を迎えてきた。
リーグ最下位で2部に落ちた今回はどうなったか。
その結末は次回話そう。
おわりに
第6幕からはいよいよ1990年代に突入するよ。
そこでは第1幕で話したあのタイン・ウェア・ダービーがようやく登場する。
もちろん今までの歴史の中でもこのダービーは行われ、様々なドラマを生んできたけど、次回お話しするダービーマッチは史上最大のダービーマッチと言われるほどいろんな意味で凄い試合だったんだ。
それから次回はプレミアリーグレジェンドのアラン・シアラーも遂に登場するよ。
絶対見逃さないでね!
では今回の公演はこのあたりで幕引きにしようか。
今日も最後まで見てくれてほんまぐらしあす!
また次の公演で、ちゃお!
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