クラブ歴史紹介

ニューカッスルユナイテッドの歴史 第7幕

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レジェンドの共演 キーガン×シアラー
著者:アルフレッド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 翻訳:ルナ🇯🇵

やあ僕だよ!

1800年代からお話してきたニューカッスルユナイテッド物語も遂にプレミアリーグ時代にまで到達した!
この先の物語をさっそく語っていこう!

躍進するニューカッスル

3部に落ちるかと思われたニューカッスル
そこにキーガンが助け舟を出し、なんとか2部に残留することが出来た。

scartinho, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons. https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kevin_Keegan_2.jpg

その次のシーズンではまさかの2部優勝。
キーガンが来ただけでクラブの暗黒期は消え失せ、気が付けばプレミアリーグが目の前にあり、サポーターは希望しか感じられない状態だった。

この当時は22クラブで構成されていたプレミアリーグ。
生まれてからまだ2年目のときだね。

そんな出来立てほやほやのプレミアリーグに初挑戦したキーガン率いるニューカッスルがどんな成績を収めたのか

なんと3位

実はね、プレミアリーグ昇格を果たすことになる昨シーズンの後半
ニューカッスルユナイテッドの理事会は、キーガンが作り上げた素晴らしいチームに気分を良くし、ヨーロッパ最大のクラブにするという目標を掲げはじめたんだ。

そしてその目標を現実のものにするため、当時のクラブ史上最高額である175万ポンドでアンディー・コールを獲得した。

彼はシーズンの後半から加わったのにも関わらず
リーグで12ゴールを決めて2部優勝に大きく貢献した。
しかもハットトリックを2回記録してる。

その彼がプレミアリーグ初挑戦のこのシーズンでも大活躍!

Currie, Chris. “NINES: Andy Cole”. true-faith. https://true-faith.co.uk/nines-andy-cole/

40試合34得点!
やばすぎ!

2年前は3部の降格危機に瀕していたクラブがプレミアリーグで3位だよ!

ヨーロッパの強豪を目指して

プレミア初挑戦で3位に入ったニューカッスルはアンディー・コールがもたらした成功体験に自信を付け、選手に対する投資を積極的に行った。

翌年の1994-95シーズンはUEFAカップも共に戦わなければならないということで、リーグ戦では度々勝ち点を落として6位に甘んじるものの、このシーズンが終わった後にはパリサンジェルマンからあのダヴィド・ジノラを獲得。

さらにはQPRからこれまた当時のクラブ最高移籍金を更新する600万ポンドでレス・ファーディナンドを獲得。

終いには、ウィンブルドンからウォーレン・バートンを当時ディフェンダー史上最高移籍金(英国内)の400万ポンドで獲得。

andyhayes . “’An Interview With: Warren Barton”. cominghomenewcastle.
https://cominghomenewcastle.sbnation.com/2020/7/19/21330104/an-interview-with-warren-barton. 19 Jul 2020

魅力的な選手を集めまくった当時のニューカッスルはエンターテイナーズと呼ばれたんだ。
みんなのなかにもこの時代のフットボール見てました!っていう人もいるかもしれないね。

さらにその翌年、当時の世界最高移籍金である1500万ポンドでアラン・シアラーを手にする!
遂に出ましたニューカッスルの
そしてプレミアリーグのレジェンド
アラン・シアラー!!

MURRAY, TREVOR. “ALAN SHEARER: THE GREATEST PREMIER LEAGUE GOALSCORER OF ALL”. thesefootballtimes.
https://thesefootballtimes.co/2016/12/19/alan-shearer-the-greatest-premier-league-goalscorer-of-all/. 19 Dec 2016.

マンチェスターユナイテッドやレアルマドリーなどが争奪戦に参加してくる中でもニューカッスルが彼を獲得することが出来た理由のひとつとして、間違いなくキーガンの存在が挙げられるだろう。

シアラーにとってキーガンは憧れの人だったんだ。
そんな彼が指揮を執っているということ自体がシアラーにとってはとても価値のあることだったんだね。

彼のキャリアは一幕全部使って解説するから今日は名前だけ紹介するね。

まあとにかく、ヨーロッパ最高級の選手たちがクラブに集まり、キーガンを中心に非常に攻撃的なフットボールを展開したということさ。

エンターテイナーズ

キーガン率いるエンターテイナーズが魅せるプレーは世界中の人々を魅了した。

魅了しただけじゃない。
結果もついてきた!

ジノラ達を獲得した1995-96シーズン、そしてシアラーを獲得した1996-97シーズン。
両シーズン共に2位を獲得!

【フルマッチ】エンターテイナーズがマンチェスターユナイテッド相手に強さを見せつけた試合

2部にいたときに掲げた目標通り、ニューカッスルユナイテッドはヨーロッパで最も力を持ったクラブの一つとなった。

そしてキーガンはクラブを去った。

失意の救世主

実はキーガン、2位になる1996-97シーズンの1997年1月に監督を辞任していたんだ。

キーガンはこの辞任が正式に行われる前から既に何度か辞任を申し出ていたそうで、昨シーズンの95-96シーズンを2位で終えようとしていたときにも、タイトルを獲れなかったことに責任を感じ辞任しようとしていたらしい。

なんで2位でそんな悲観するねん!ってみんな思うよね。

実は、このシーズンの2位というのは、皆がイメージしているような2位とは少し違う意味をもっている。

というのも
この2位は、シーズン中盤では10ポイント以上差を付けて首位を走っていたのにも関わらず、最終盤で失速し、最後はマンチェスターユナイテッドに追い抜かされてたどり着いた2位なんだ。

つまりは目の前にあるリーグ優勝を取りこぼした先で獲得した2位というわけ。
だから、プレミアリーグでのクラブ史上最高順位であるこの2位という数字は彼らにとってネガティブに映るんだ。
特にキーガンにとってはね。

キーガンは2018年に行われたカジノでのイベントで、当時のことをこう語っている。

我々はあのシーズンのほとんどの時間を最高のチームとして過ごした。
マンチェスターユナイテッドにあって
我々になかったものは
優勝するという経験です。
もし、あのシーズンでタイトルを獲得する事が出来ていればあと数回はリーグタイトルを獲得していただろう。

Grosvenor CasinoのQ&Aイベントにて
引用元記事 https://www.chroniclelive.co.uk/sport/football/football-news/we-could-won-couple-more-14476551

いわゆる勝者のメンタリティ
チャンピオンとしての心構え
こういったものが当時のニューカッスルは持ち合わせていなかったということなんだろう。

20年も経った2018年でさえこのように言っているのだから、キーガンにとってあの2位という順位は本当に悔しいものだったんだろうね。

21世紀へ

さて、キーガン時代にも唐突にピリオドが打たれ、エンターテイナーズのメンバーであるジノラやファーデナンドもチームを去ったニューカッスルユナイテッド。

彼らはここから2000年までの4年間、チャンピオンズリーグではバルセロナを撃破したり、FAcapで決勝に進出するなど、サポーターを喜ばせるパフォーマンスを見せた。
https://youtu.be/ez3y_6-C9bc?si=nEyrt3Hhl_ab7z3s
バルセロナVSニューカッスルユナイテッド ハイライト

しかし、カップ戦で躍動した反動なのか、プレミアリーグでは4年連続で二桁順位に甘んじた。

ちなみにこの期間もシアラーは当然のように得点を量産していたよ。

そして遂に時代は2000年代に突入!!!
2000年にもなるとこれを見に来てくれているほとんどの人は既に生まれているんじゃない?

ティーンエイジャーでこの劇場に足を運んでくれている人いるのかな?
もしそんな人がいたなら、きっと君は将来フットボール博士になれる!
それこそ他の追随を許さないくらいのね

知将ロブソン

話を2000年に戻して

キーガンが去って以降、アンバランスなシーズンを数年間繰り返していたニューカッスルユナイテッド。

この状況を打開すべく、彼らはイングランド代表の監督経験を持つロブソン監督を招集し、彼の元でチームの若返りを図った。

rockface from Ireland, CC BY-SA 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0>, via Wikimedia Commons

これが功を奏し
01-02シーズンは4位
02-03シーズンは3位
03-04シーズンは5位
と3年連続でプレミアリーグの上位に食い込んだ。

ロブソン監督はリーグでの成績が落ち込んでいたこのクラブを立て直すことと両立して、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントに進出するなど、ヨーロッパコンペティションでも成績を残した。
流石は代表監督の経験をもつ指揮官だ。

しかし、そんな素晴らしい成績を残していたロブソン監督は、04-05シーズンが始まってすぐに、理事会との意見の相違によって解任となった。

後にロブソン監督は自伝で
選手の契約や移籍交渉に関する情報を与えられなかったと主張している。

ちなみにこの期間もシアラーは当然のように得点を量産していたよ。

でもそんなシアラーも当然年を取る。
彼は翌シーズンの05-06シーズン、第二次世界大戦時に加入したジャッキー・ミルバーンが持つクラブ最多得点数を更新し、選手キャリアにピリオドを打った。

アシュリー時代到来

シアラー時代に終わりを迎えたニューカッスル

そんな彼らに訪れた次なる時代はなにか

そう、マイク・アシュリー時代だよ。

というところで今日の公演は終了だよ。

次回からはいよいよ実業家のマイク・アシュリー氏が登場だよ!

“Sports Direct Boss Pulls Out Of Hearing With MPs”. sky news.
https://news.sky.com/story/sports-direct-boss-pulls-out-of-hearing-with-mps-10303144

彼にはネガティブな印象を持っている人が多いと思うんだけど、実際のところ彼はどういった人物なのか、ニューカッスルに何をもたらしたのか、これらについてはサポーター以外にはあまり知られてないんじゃないかな。

第8幕からは彼の情報がたくさん出てくるから、是非とも自身の目や心で彼に対する評価を下してもらいたい!

というところで今回は幕を下ろそう。

今日も最後まで見てくれてほんまぐらしあす
また次の公演で、ちゃお!

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